[ヒオウギエキス]祇園祭で使用される多年草には皮膚コンディショニングの効果成分

ヒオウギエキスは、祇園祭や天神祭で使われる生花の根茎から抽出されるエキスで、育毛、保湿、皮膚コンディショニングの効果が期待できる成分です。

ヒオウギエキス

成分評価３

ヒオウギエキスとは

ヒオウギエキスは、アヤメ科アヤメ属の多年草である、ヒオウギ(Belamcanda chinenis)の根茎から抽出したエキスです。

ヒオウギは、漢字で書くと檜扇と書き、これは、宮廷人などが持つ檜扇に似ている事で、命名されたようです。また、烏扇(からすおうぎ)と呼ぶ場合もあります。

ヒオウギは、本州・四国・九州の山野の草地や海岸に自生している60～120cmの多年草で、8月にオレンジ色の赤い斑点がある放射状の花被片で、夜には萎んでしまう１日花です。ヒオウギは、非常にきれいな花であるため、名古屋から広島にかけての関西地方では、生け花などにして、床の間や軒先に飾るような花で、京都の祇園祭や大阪の天神祭などで使われています。

ヒオウギキエキスは、主成分として、フラボノイドのひとつであるイソフラボン(ベラムカンジン、テクトリジン、イリジン)が含まれています。イソフラボンは、女性ホルモンであるエスロゲンに似た性質があり、DHTやMMP-1の抑制効果が期待できます。

DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性型脱毛症(AGA)の原因となるホルモン物質で、頭皮の毛乳頭に作用して、頭髪の成長を抑制します。DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンであるテストステロンと、5αリダクターゼによって合成される成分です。イソフラボンは、この5αリダクターゼを抑制する事で、DHT(ジヒドロテストステロン)の合成抑制する事で、発毛効果が期待できます。

またMMP-1(1型コラーゲン・コラゲナーゼ)は、コラーゲンの螺旋構造やエラスチンといった保湿物質を切断、破壊する作用がある酵素で、ストレスを始め様々の要因で増加します。そんなMMP-1を、イソフラボンによって抑制する事が出来る事で、頭皮の保湿や弾力を保つ事が出来るのです。