AGA(男性型脱毛)は、男性ホルモンテストステロンが還元酵素によって作られたDHT(ジヒドロテストステロン)によって発生する頭皮脱毛や薄毛
AGA(男性型脱毛)
AGA(エージーエー)とは
AGAは男性型脱毛症(androgenetic alopecia)の略で、一般的に思春期以降に発症する進行性の脱毛症で、M字型脱毛と呼ばれる、おでこやこめかみなどからはじまる薄毛や脱毛やO字型脱毛と呼ばれる天頂部分の薄毛、脱毛とおおきく2種類が存在しており、このAGA(エージーエー)で悩んでいる人は全国で800万人いると言われています。ただ、円形脱毛症などは、AGAではありません。
AGAの原因
AGA(エージーエー)は、男性ホルモンであるテストステロンが、還元酵素である5α-リダクターゼと呼ばれる酵素によって変化されたDHT(ジヒドロテストステロン)が作用します。
DHA(ジヒドロテストステロン)は、毛髪を成長に欠かせない毛乳頭のレセプターと結合する事で、栄養の供給を阻害して毛乳頭の成長を阻害する事で、栄養の供給がたたれる事で、毛母細胞のアポトーシス(細胞の自然死)をおこさせる事で脱毛や薄毛に繋がるのです。
AGAの治療
AGAの治療としては、プロペシア(フィナスタリド)やミノキシジルなどの投薬治療が現在有効とされています。
プロペシア
フィナスタリドは、アメリカのメルク社が前立腺肥大、前立腺癌の治療薬として開発されたもので、2型の還元酵素である5-αリダクターゼを阻害する治療薬で、当初Proscarという商品名で販売されていました。その後育毛効果が確認された事で、プロペシアの商品名で販売されており、現在世界60カ国で使用されている育毛改善薬です。
国内では、万有製薬から2005年に販売されており、育毛効果の高い治療薬として成人男性にのみ処方されています。
また、プロペシアはⅡ型5-αリダクターゼのみの抑制ですが、後に発売されたデュタリスドは、Ⅰ型5-αリダクターゼの抑制効果もある事で、プロペシアよりも強力となっています。
ミノキシジル
ミノキシジルは、もともとアップジョン(現在のファイザー)が開発した、血管拡張剤でロゲインという商品名で発売されている高血圧の内服薬です。育毛効果が確認された事で、外用薬として使用され始めました。ただ内服薬としては、副作用があった事で現在は使用されていません。
国内では、大正製薬がミノキシジルを1%配合したリアップという商品名で発売し、その後ミノキシジル成分を5%配合した、リアップX5、スカルプD メディカルミノキ5(アンファー)、リグロEX5(ロート製薬)、ミノアップ(東和薬品)などが発売されて配合されている成分です。
また、AGA専門のクリニックでは、オリジナルの処方で外用薬が使用されていたりします。
AGA治療の副作用
AGA治療には育毛というメリットもあればデメリットも存在します。
プロペシア(フィナスタリド)の副作用
内服薬のプロペシアは長く副作用が無いものとされてきましたが、性欲減退、勃起機能不全(ED)、食欲減退、乳房障害、抑うつ症、下痢、腹痛、頭痛などがあります。また、発がん性も一部ではあるとかかれている医療雑誌もあり、現在上限摂取を1mg/日に限定されています。
そして服用については、成人男性にのみ処方するもので、女性や子供が服用する事は禁止しています。特に妊娠中や妊活中の女性が飲むと重篤な副作用があり、プロペシアを飲んでいる男性からの献血も注意が必要です。
また、保険適用外のため価格が高いとして、海外から直接輸入する場合もありますが、副作用の注意をする必要がある事で、AGA専門のクリニックで処方してもらう方が良いと思います。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルは、外用薬として使用されており、副作用として、頭皮のかゆみや炎症、血圧低下や心拍数の増加、頭痛やめまい、体重増加、手足のむくみ、多毛症などがあると言われています。
そして、国内では未認可ですが、飲むタブレットが海外では発売されており、効果が高い事で個人輸入している方もいますが、多毛症などの副作用が発生する場合があります。定期的な検査が必要とされ、プロペシアと同様にAGA専門のクリニックで処方を受けた方がより良いと思われます。
AGAの治療費用
AGAクリニックや育毛サロンなどで、AGA治療を行う場合、クリニックやサロンによってかなり異なりますが、安価な処で月額5,000円、高価な処で月額数十万円の費用がかかると言われています。
また薬の服用だけであれば、個人輸入という選択肢もあり、その場合月額最大でも10,000円以下、安く済ませるなら2000円程度でも可能なようです。ただリスク管理を考えたらAGAクリニックをオススメします。
AGA育毛の前に遺伝子検査を受けましょう
AGAは、先ほどの説明をしましたが、DHT(ジヒドロテストステロン)や5-αリダクターゼが原因である場合に限られます。そのため治療効果があるのかを調べる必要があります。
これは遺伝子検査と言って、一般的にはやっておらず、AGAクリニックなどでやっているものです。
オススメのAGA治療
参考資料
抜け毛、薄毛(うす毛)対策【AGA-news】|MSD株式会社
AGAについての詳しい解説・図解とAGAの症状を改善できる方法とは
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