マロニエエキスはセイヨウトチノキの実と花から抽出されたエキスで、血行促進、消炎作用、抗酸化作用、収れん効果などの機能がある成分です。
マロニエエキス
成分評価1
マロニエエキスとは
マロニエエキスは、トチノキ科の大型の落葉樹であるセイヨウトチノキの果実や葉などからをひまわり油から抽出されるエキスで、淡黄色から赤褐色をしており、特有のニオイがあります。セイヨウトチノキは別名マロニエと呼ばれており、セイヨウトチノキから抽出したエキスをマロニエエキスと呼ぶのです。また英名をhorse-chestnut(馬のくり)などと呼ばれています。
セイヨウトチノキは、温帯地域では、広く栽培されていますが、ギリシア、アルバニア、マケドニア、セルビア、ブルガリア、バルカン半島の山地等と自生範囲は狭い植物です。セイヨウトチノキは、36mにもなる巨大な落葉樹で、ドーム状の樹冠を形成される。春になると赤い斑点のある白色の花が20~30個、円錐花序 (panicle)状態の 固まった咲き方をします。そしてその実は、柔らかいとげのある2~4cmのカプセル状で一般的にトチの実と呼ばれているが、国産の食用とされている栃の実とは異なります。
セイヨウトチノキの実は、弱毒性があるため、人は、食用には適しません。シカなど一部の動物は毒性成分である、アルカロイドやグルコシダーゼなどを分解出来るため食べても問題ないようです。しかし含まれている成分である、サポニンアエスシンは食品添加物としても使用され、静脈瘤、浮腫、捻挫等の外用薬として使用される。また 石けん成分を含んでいるため、スイスやフランスなどでは、羊毛、麻などの脱色剤として利用されてきました。
マロニエエキスの効果、効能
マロニエエキスは、成分としては、エスシン、カテコール、タンニン、クマリン配糖体などが含まれています。エスシンはサポニンの一種で、界面活性剤としての働きの他に、血糖値の上昇抑制作用があります。そしてマロニエエキスは化粧品としては、サポニンであるエスシンやフラボノイドの一種であるタンニンなどによって、血行促進、血行促進、消炎作用、抗酸化作用、収れん効果が期待できる成分です。そのため肌コンディショニング等の機能があります。
マロニエエキスの毒性、副作用、安全性
マロニエエキスには、生薬等に使用されますが、アルカロイド等弱毒性成分が含まれているため、経口摂取はオススメ出来ません。ただ、化粧品としては、肌に刺激を与えて、新陳代謝を活性化させる等があり、多少刺激は強いと思われる成分です。
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参考資料
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