[pH調整成分]雑菌の繁殖を防ぐための食品添加物

pH調整成分は食品添加物としてその製品の酸性度、アルカリ度を調整出来る複数の成分の総称であり、単一の成分ではありません。またpH調整成分と表示されている場合複数の成分の混合物となっています。そしてpHの調整によって、腐敗防止、変色防止をする事が出来る成分です。

pH調整成分

pH調整剤
無料写真素材なら【写真AC】

成分評価1

具体的な成分が明記されていないため、評価として下げています。

pH調整成分とは

pH調整成分は、一般的に加工食品や化粧品などの腐敗防止、変色防止を防ぐために、使用される食品添加物の総称の事をいいます。

そもそもpHは(“ペーハー”や”ピーエイチ”)と呼ばれ、化学用語でいうと水素イオン濃度の事をいい、酸性度、アルカリ度を表す指標で、pH7未満を酸性、pH7を超えるものをアルカリと呼びます。pH7を中性と呼びます。

表1 主な溶液と水素イオン指数の関係
水素イオン指数(pH) 溶液 酸と塩基
鉛蓄電池内の溶液 とても強い酸
塩酸 強い酸
レモンの果汁 強い酸
   
   
ブラックコーヒー やや酸性
   
中性
(7.4) 人の血液 ほぼ中性
   
(8.4) 海水 ややアルカリ性
   
10    
11    
12 消石灰 アルカリ性
13    
(13.5) ブリーチ(塩素系漂白剤、消毒薬) 強いアルカリ性
14    

出典水素イオン指数

代表的なpH調整剤

pH調整剤は、主に食品添加物として使用されており代表的なpH調整剤はこのようなものがあります。

pH調整剤
リン酸
クエン酸
酢酸ナトリウム
グルコン酸
グルコノデルタラクトン
アジピン酸
コハク酸
酒石酸
炭酸カリウム
炭酸水素ナトリウム
二酸化炭素
乳酸
乳酸ナトリウム
ピロリン酸二ナトリウム
氷酢酸
フマル酸
リンゴ酸

その他のpH調整成分

グリシン

グリシンは、アミノ酸の一種であるセリンから産生される非必須アミノ酸です。コラーゲンの主要成分で約3分の1を占めている成分です。 コンビニのオニギリなどに使用される食品添加物のひとつとしてpH調整成分目的で使用されます。

ヒドロキシエタンジホスホン酸

ヒドロキシエタンジスルホン酸は正式には1-ヒドロキシエタン-1 1-ジホスホン酸エチドロン酸とも呼ばれる、有機リン酸系化合物です。一般的に、水溶液中の鉄(Fe)、カルシウム(Ca)などのキレート剤として、シャンプー等に配合した場合、泡立ちを良くしたりする事ができますが、一方で、地下水汚染の原因となっている成分でもありpH調整成分としての役割もあります。

pH調整成分の効果、効能

pH調整成分は、コンビニなどで販売されている、オニギリ、サンドイッチ、弁当、総菜などのpHを弱酸性である6~6.5に調整する事で、栄養満点の食品の腐敗を防ぐ代表的な食品添加物として使用されています。

このpHに調整する理由としては、食中毒の原因となる、大腸菌、サルモネラル菌、ブドウ球菌、楊炎ビブリオ、赤痢菌、口蹄疫、インフルエンザこれらは、pH7以上で繁殖するため、pH調整剤は、食中毒を防ぐためには、欠かせない成分でもあるのです。

実は化粧品は、経口摂取する事はありませんが、食品と同様非常に栄養価の高いものであるため、様々な菌が繁殖しやすいものでもあります。また、昨今の弱酸性シャンプーなどにするためpH調整のため必要に応じていれる場合があります。

pH調整剤の毒性、副作用、安全性

pH調整剤については、食品添加物として安全性の調査をしているため、基本的な観点としては、一生涯とりつづけても問題無いとされています。ただ、この結果は基準値内で、単一で摂取しつづけた結果であり、複合して摂取した事については判断は出来ません。特に日本人は、食品添加物として、リン酸塩を過剰にとっており、リン酸の過剰摂取は、カルシウムや亜鉛などのミネラル分の吸収抑制が発生して、骨からカルシウムが溶け出し骨粗鬆症の原因のひとつとなります。またカルシウムは神経伝達物質としても働く事から、不足によって不安感、イライラ感に繋がります。そして亜鉛についても同様に体外に排出してしまう働きがあります。ただ、食品が腐敗する事による問題よりも問題は少ないとされています。

シャンプーや化粧品については、経口摂取するものでは無いため、リン酸塩などのpH調整剤の問題についてはありません。シャンプーの場合は、一般的にアルカリである洗浄成分にpH調整剤によって、を弱酸性にする事で、洗浄力を抑えて、洗浄という性質中に、リンスやコンディショニング性が出るようにする事が出来るのです。

成分が含まれる製品一覧 

CA101 シャンプー(株式会社エル・ド・ボーテ)

CA101 薬用ブラックシャンプー260mL

成分が含まれるその他の商品一覧

1 .. 2699 2700 2701 2702 2703 2704 2705 .. 3237

オーガニックPH調整剤 PHアップ剤 BIOBIZZ BIO UP (500ml)

オーガニックPH調整剤 PHアップ剤 BIOBIZZ BIO UP (500ml)
2,973 円
バイオPHアップは培地のペーハーを上げる時に使用します。<br>天然資源から収穫されたフミン酸をベースにしたオーガニックPH調整剤です。<br>植物が最大量の栄養素を吸収するには自然な方法でPHを補正することが不可欠です。<br>培地の微生物を損なうことなく、どんな種類の..

オーガニックPH調整剤 PHアップ剤 BIOBIZZ BIO UP (250ml)

オーガニックPH調整剤 PHアップ剤 BIOBIZZ BIO UP (250ml)
1,830 円
バイオPHアップは培地のペーハーを上げる時に使用します。<br>天然資源から収穫されたフミン酸をベースにしたオーガニックPH調整剤です。<br>植物が最大量の栄養素を吸収するには自然な方法でPHを補正することが不可欠です。<br>培地の微生物を損なうことなく、どんな種類の..

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (250ml)

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (250ml)
1,944 円
レモンなどの柑橘系の果物に含まれるクエン酸をベースにしたオーガニックpH調整剤です。<br>特に有機農業分野向けに設計されています。<br>植物が最大量の栄養素を吸収するには、自然な方法でpHを補正することが不可欠です。<br>培地の微生物を損なうことなく、どんな種類の..

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (500ml)

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (500ml)
3,202 円
レモンなどの柑橘系の果物に含まれるクエン酸をベースにしたオーガニックpH調整剤です。<br>特に有機農業分野向けに設計されています。<br>植物が最大量の栄養素を吸収するには、自然な方法でpHを補正することが不可欠です。<br>培地の微生物を損なうことなく、どんな種類の..

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (1L)

オーガニックPH調整剤 PHダウン剤 BIOBIZZ BIO DOWN (1L)
6,060 円
レモンなどの柑橘系の果物に含まれるクエン酸をベースにしたオーガニックpH調整剤です。<br>植物が最大量の栄養素を吸収するには、自然な方法でpHを補正することが不可欠です。<br>培地の微生物を損なうことなく、どんな種類の培地や作物に対しても迅速なPH調整を可能にしま..

1 .. 2699 2700 2701 2702 2703 2704 2705 .. 3237

CS Shop

参考資料

pH調整剤とは?何が使われているかわからない

pH調整剤(wiki)

コンビニのパンは超危険?

食品添加物のpH調整剤とは具体的にどんな物で

コンビニ食品で危険とされる添加物「pH調整剤」とは!?害はあるの?