水溶性アナトーは中南米原産のベニノキから抽出されたエキスをアルカリで加水分解する事でできる、赤色の色素で染色性が良い事で、食品、化粧品等幅広く使用されている。
水溶性アナトー
成分評価1
水溶性アナトーとは
アナトーとは、中南米原産のベニノキ科に属する熱帯性の植物である、ベニノキの種子からプロピレングリコール、ヘキサン、アセトンなどの溶剤や高温の油脂、アルカリ水溶液などで、抽出される、黄色から赤色の色素で、カロテマイド系のビキシン、ノルビキシンを主成分とする、アナトー色素と呼ばれる、天然の食品添加物として、使われる着色料です。
原産地のひとつである、アマゾン川流域や西インド諸島では、アナトー色素をボディーペインティングとして使用される習慣もある。
サフランの代替品として使用される事と、古くから耐菌性のある着色材として、チーズ、マーガリン、ハム、ソーセージ、パン、アイスなど、黄色や橙色(だいだいいろ)に発色させるものに使用されている。
そんな水に溶けにくいアナトー色素の主成分ノメルビキシンをアルカリ加水分解して塩にした、ノルビキシンカリウム 及び ノルビキシンナトリウムが指定添加物の水溶性アナトーです。水溶性アナトーは、物質名としては、ノルビキシカリウム、ノルビキシナトリウムなどと表記される事もあります。水溶性アナトーは赤色の発色をします。エビやカニの発色にも使用されています。
食品には、アナトー色素、水溶性アナトーの両方が使用されており、食品表示では、「アナトー色素」「アナトー」「カロチノイド」「カロチノイド色素」「カロテノイド」「カロテノイド色素」と表記されているため、どちらが使用されているか区別できない事が多い成分です。
染色性が良い事から、化粧品やヘアケア製品の色素としては、幅広く使用されています。
水溶性アナトーの効果・効能
水溶性アナトーは、アナトー色素とともに、染色性の良い成分とされています。食品だけでなく、毛書品やヘアケア製品への色素として使用されています。
水溶性アナトーの毒性、副作用、安全性
水溶性アナトー、アナトー色素は、急性毒性も無く、比較的安全な部類に入るされているが、最近では、発がん性が疑われている成分です。
また、原産地の中南米では、金鉱山採掘時に、アマルガム抽出を行っていた事から、土壌への汚染問題があり、隣接地域で栽培されるベニノキからの抽出液からも、水銀の検出事例がある。
水銀は後存知の通り、脂溶性の毒物で脳に蓄積し神経障害を引き起こすことが分かっている。水銀が原因の水俣病は、国内でも50年近くたっている今でもまだ解決には至っていない。
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参考資料
“[水溶性アナトー]ベニノキから抽出される赤色の色素” への1件のフィードバック